◆第9日目 7月27日(火)曇り 19℃◆
時間 内   容
6:50
7:30














































9:00
10:51













































15:40
15:55














16:30


































17:10



























































18:05








































19:20





























20:30














































22:40



















0:20
◇起床  散歩のかわりに走りました。
◇朝食
       

 朝、目覚まし時計がなった。目が覚めた・・・・“痛い!”頭が痛い・・・いつもの二日酔いか!?頭が朦朧としている。
今日は大事な日だ。俺が頑張らないとみんなが世界遺産まで到達できない・・。
昨晩11:30過ぎに岳生君が私の部屋に、ビールを持って来てくれた。今回の打合せといろいろ積もる話もあって、ビールを飲みながら話にふけった。サッカーの話に自然となり、ドイツと日本の違い、ユース年代の育成のこと・・など熱く語った。そしてあおられるように、ビールも進む。 オクトーバーフェスタ(収穫祭)ここミュンヘンのは有名である。簡単に言えばビールを飲む祭りなんだけど、その規模がすごい。一度参加してみたいと思うけど、時期が時期(10月)だけにちょっと無理・・。そのミュンヘンのビールもやはり美味しかった。こくがあり苦味の中に甘みもあり、俺はドイツのビールはどれも大好きだ。・・・・と話は横道にそれたが、結局、夜中の3時過ぎまで二人で話しこんだ。寝たのは4時ごろだったような気がする。 で、頭が痛いんだと思う・・幸い思考力は落ちていないようだ。よかった。

 朝集合してみんな眠い目をこすりながら、写真を撮り、昨日のミーティングでも伝えていたように、調整の意味でランニングをした。ここミュンヘンに滞在中は、サッカーのゲームはない。だから、体だけは動かし続けて体調を整えていかないとね。
 朝食もすごく美味しかった。ドイツのパンはどこへ行っても美味しいね。

                                  
◇ホテル出発(電車)
◇ミュンヘン中央駅出発 フュッセンへGO→
        
                                 ミュンヘン駅で

 今日はミュンヘンから電車を乗り継ぎ、ドイツの南部フュッセンという街の近くにあるお城《ノイシュバンシュタイン城》に行く。このお城は、世界遺産にもなっている。ディズニーランドのシンデレラ城は、このお城を真似て造られたと言われているといえば日本の人たちには、分かりやすいかな?

 10:51分定刻にミュンヘンを出発した電車は、南に向かって順調に走っている。2時間はかかる道のり・・電車の中でまだ半数個人面談が終わっていなかったので、早速一人一人呼んで面談を行った。
30分くらい走ったろうか、急ブレーキがかかり電車が止まった。前のめりになるほどのすごい急ブレーキだったので、何事かと乗客の中もざわざわしていた。しばらくして車内アナウンスが流れた。どうやら、電車に人が飛び込んできたらしい・・・自殺か?当分発車はできない・・らしい。なんてこったい・・この後のスケジュールが脳裏をかすめ、時間が気になった。

 1時間は止まっただろうか? 正面にいたドイツ人が、イライラして車掌にぶつぶつ文句言っていた。でも車掌は、“俺にはどうにもならない・・警察次第だ!”と言って、電車を降りて行ってしまった。
やり取りを聞いていた俺も、こりゃ長くなりそうだと・・覚悟した。2時間近くは止まっただろうか・・車内アナウンスで復旧を完了、電車が動くと流れた。動き始めた。よかった。

 安心したせいか睡魔が襲ってきた。そういえば昨日は、あまり寝ていない。うとうとして眠ってしまったようだ。
電車が駅に止まった。ふっと目が覚めた。また車内アナウンス・・・この先事故で電車はこの駅止まり、フッセンまでは臨時バスで行ってくれということだ。乗客は車外に降りた。俺たちも慌てて電車から降りた。さて、この先どうなる・・・今日はアクシデントがいっぱいだ。



 乗客全員が、臨時バスの発車場所に急ぐ。俺も只でさえ遅れているのにここでまたバスに待たされるんでは・・・と急いでバスの発車場所に行ったが、後ろからは誰も付いてきてなかった。
選手たちは他人事のように列の後ろからゆっくり歩いてくる。結局3台目のバスにやっと乗ることができ、フュッセンに向かった。普通電車で20分くらいの所を約1時間かけて・・やっとフュッセンに到着。ミュンヘンを出て5時間長かったなー。でも電車バスから見た風景は、決して日本では見られない風景で時間にはイライラしたものの少しは救われた気がする。

 さてそこからまたバスに乗り世界遺産の麓まで行き、やっとチケット売り場にたどり着いた。



◇フュッセン駅に到着  そこからバスでノイシュバンシュタイン城の麓まで行く。
◇ノイシュバンシュタイン城の麓町(Schwangauシュバンガウ)に到着
 
バスから降り、総合案内所の案内のお姉さんにチケット売り場の場所を聞いた。ドイツ語で道を聞くのは簡単だが、その答えを理解するのがこれがまた難しい。お姉さんの教え方が悪いのか俺の勘違いなのか、2回お姉さんのところへ行って聞き直したけど分からず、もう一度言ったら、また来たの?と笑われ・・・親切に教えてくれた。Danke!


 やっとたどり着いたチケット売り場、ミュンヘンから同じ電車、同じバスそして同じ境遇でここまで来たアメリカ人や東欧系の旅行者、そしてアジア系の観光客もそこに並んでいた。なんか親近感を感じた。

 さて順番が来た。学生21人と大人1人と言ったら、18歳以下は無料だと言われた。オービックリ!そして城内の見学の際聞く通訳の言葉に日本語があることを聞かされ、オービックリ!でも入場できる時間が、混んでいて18:05だって。
ちょっとショック!もしかしたら帰りの電車(フュッセン20:03発)に間に合わなくなるかも・・・不安になった。
みんなで野宿か!
フュッセンでホテルを今から取れるかな・・いろいろ考えた・・・けど、そん時になったら考えようと・・考えるのをやめた(何事も切り替えが大事だ)


◇Schloss Neuschwansteinに向け登頂開始(徒歩)

 
登頂開始・・・ここからゆっくり歩いて45分くらいだそうだ。暑い日差しの中みんなで登り始めた。

 左の写真のみんなが立っている後方に見えるお城が、ホーエンシュバンガウ城でルートヴィッヒ2世のお父さんでマクシミリアン2世のお城だ。

この坂道、馬車でもいけるんですよ。もちろん有料です。

 左の写真は、坂道のやっと中腹。
でもお城の全景が見えてきた。ワクワクしてくる。

だんだん近づくにつれ、今日のアクシデントなど吹き飛んでしまうようだ。


◇お城に到着



←左の写真
やっとお城まで着いた。大きいそして、凄い!

左の写真
 入り口の門前で入場時間を待つ人たちがいっぱい、私たちもまだ待たなければならない。
麓のシュバンガウの町を見渡すことができる。

【Schloss Neuschwanstein】
 バイエルン州国王ルートヴィッヒ2世が、17年の歳月と巨額の費用をつぎ込んで建てられたお城です。
1869年9月5日に起工し、本丸は1883年に完成。ルートヴィッヒ国王が住むことになった。本丸の4階が王の住居となっていた。孤独な王は特に寝室を好んだ。寝室は後期ゴチック様式で、樫の木にはふんだんに彫刻がされ、超豪華そのものである。住居部への控えの間、まだ未完成である王座の間は模様を施した大理石と綺麗な壁画、そしてアーチ状の天井からなっている。他に執務室、食堂、礼拝堂、更衣室、居間・・・がありどの部屋も、それぞれに趣がある。

 ルートヴィッヒは自分のためにこのお城を造ったにもかかわらず、1886年6月13日近くの湖で溺死するまでに、172日しか滞在できなかったそうです。かなしい・・・。

◇入場 定刻どおりだ!やはりドイツらしい。

 やっとお城の中に入れる。無線機みたいなラジオを持たされ、これから日本語での説明が聞こえてくる。待った甲斐があった。内部は凄い。国王の寝室に行った。そのベットたるや超豪華。こんなんじゃ俺は寝れないなーとつくづく思った。
そして壁の壁画は彼の趣味のオペラの名場面が描かれている。これまた凄い絵だ。

左の写真
 山の中に橋が見えますね。この橋が“マリエン橋Marienbruecke”と言い、この橋までは、やはり歩いていくことができる。
この橋の中央から、城の全景、横向きのお城が見える。それは絶景だそうです。橋の下には南アルプスの山々から流れてくる水が滝となって下に落ちている。橋の後方の山並みは南アルプス、もうすぐ向こうがオーストリアだ。
 お城の中からシュバンガウの街、そして後方に見えるのはフォルッゲン湖Forggenseeが見える。
この緑あふれた町並み・・・いったい幾つサッカー場ができるのかなーなんて考えてしまう。

 若くして国王になったルートヴィッヒ2世は、お妃もめとらず、民衆をも拒絶した。孤独だった国王は、自分の興味だけに熱中し、やがてお城の建設を企てた。そして、ミュンヘンの王宮での生活を嫌い、このアルゴイ地方の高地の山に城を建て、自由と幸福を味わった・・と言われている。


◇城内見学終了

 20:03フュッセン駅発の電車に間に合わないと、今日中にはというかどこか宿泊していかなければならない。
何とかその電車に乗りたい・・・というより電車は動いているんだろうか? 不通だった区間は、もう復旧したんだろうか?

 下り坂を競争のように走って下った。19:45もうバスがない・・・と言ってる所へバスが来た。ラッキー!!まだ神様は我々を見放してはいない。フュッセンの駅に着いた。電車は動いていた。幸いなことに電車はやや遅れているようだ。ちょっと一息つく時間ができた。なんかここまで時間に追われまともに食事も取っていない。ホッと腰を下ろした時、無性にお腹が空いた。


フュッセン駅に向かうバスの中から・・・佳也の後方にお城が見える 写真中央に見える岡の中腹にお城、わかりますか?

◇フュッセン駅出発

            9時半過ぎくらいだと思う・・・太陽が沈んでいく。電車の中から撮りました。  
        


10:00頃 電車乗り換え 電車の中ではカードで大富豪、私に勝てる人はいなかった。

◇ミュンヘン中央駅に到着  駅構内でだいぶ遅い夕ご飯。

 ミュンヘン中央駅に着いた。もう11時近くだった。
でもこのまま帰ってもご飯がないので、駅構内のレストランでそれぞれでご飯を食べることにした。

 さすがにこの時間になると人通りもまばらだ。旅行者が夜行電車を待っているくらいだ。でもなんかアジア系の人たちが多いんだよなー。観光だと思うけど・・。

 ホテルに向かう地下鉄のホームで、もうみんな疲れてどっとホームに腰を下ろして休んでしまった。俺も疲れた。

◇ホテルに到着


 一時はどうなるか?・・ノイシュバンシュタイン城までたどり着けるのかどうか心配だった今日の小旅行も無事ホテルに戻ってくることができました。
もちろん目的を達成して。旅行にはアクシデントが付き物とよく言われるのかどうかは知りませんが、2つのアクシデントにもかかわらず、よくみんな俺に付いて来てくれました。“皆川さんは良くひとりで引率しますね!?”といろんな人に言われます。確かに一人では預けるご父兄の皆様は、口には出さなくても、心配でしょう? でも当の俺は、なんら心配はしてないんです。もちろん多少ドイツ語もできて不便ではないというのも理由になるかもしれませんが、それより選手たちが、ホームステイをきっかけにたくましくなる事が分かっているからかもしれません。
なんだかんだ言っても着実に成長しているのは確かですし、どんな環境状況でも、動じず対応できる力を付けています。だから、今日くらいのアクシデントはなんら問題はありませんでしたし、みんな、お腹が空いているにもかかわらず最後まで愚痴一つこぼしませんでした。このことについては改めて選手たちに感謝です。苦労してお城に着いて、待って待って城内をやっと見られて・・・っでその感想は皆、“ここまで来て良かった。最高にきれいだし、感動した。”と言っていました。連れて来た甲斐があったというものです。


 ホテルの近く、電車の駅を下りた所で今夜のミーティングをした。静まり返った住宅街で、小さな声で今日のことと明日の予定を打合せした。 ホテルに帰ってから静かにするように・・・と再確認して、解散した。
 みんなおやすみ。もうドイツ遠征も明日一日限りだ。早いもんだなー。 ZZzzz・・・ZZzzz・・・




【7月27日(火) 記録:深澤 佳也】
 今日も朝早くからの集合、朝からマラソン、みんな眠い目を無理やり開け走りました。
今日のメインは、お城見学。途中電車が事故で2時間弱停止し、予定は大狂い。しかし電車の中でトランプをしながら楽しく過ごしました。電車で4時間、バスで1時間、約5時間の大移動をしました。

 お城の下にある飲食店で、空腹を満たし、絵葉書などのお土産を買いました。そして、ノイシュバンシュタイン城は5時間かけて来ただけの価値があるお城でした。機械で説明を聞きながら、お城の中を隅々見学しました。隠し扉や不思議な通路など、興味を引くものばかりでした。
帰りに僕は皆川さんの重い荷物を持ちながらバス停まで歩きました。帰りのバスや電車の中には、寝る人、ゲームボーイする人、話をしている人、様々でした。
 ミュンヘン駅では個人夕食。僕はBergerKingに行きました。ドイツに着てからメニューを頼みやすいファーストフード店しかいけませんでした。電車に乗りホテルに着いたのは、12時を過ぎていました。明日の買い物のために、みんな早く寝たと思います。
 

【7月27日(火) 記録:野沢 郁弥】
 今日は朝から大変でした。ドイツに来てからの初めての走り! みんな眠い目をこすりながら集合し走りました。
今日の予定は、楽しみにしていたノイシュバンシュタイン城の見学です。電車での移動で只でさえ時間がかかる移動でしたが、今日は、運悪く事故のため2時間弱、電車が停止してしまいました。でもその間、車内でカードゲームをしたりして、退屈せず過ごせました。
 その後、バスに乗り継いで城の付近迄行きました。そこには、日本では見られないような美しい城が現れました。山を歩きで30分くらい登ると城に着いた。各国の人たちが大勢並んでいて、ビックリしました。

 城内は、日本語の説明を聞きながら進みました。綺麗な廊下や国王が寝ていた寝室、いろんなところを回りながら進みました。窓から見る景色は最高で、マジ感動!!しました。“実はこのお城は、フォルトゥナのクラブハウスらしい!”なーんて噂を皆川さんとしながら城を出ました。
 このお城を見るために時間をかけてきたけど、それ以上の価値のある見学でとっても満足しました。その後バス・電車に乗ってまた長い時間をかけミュンヘン駅まで移動しました。駅に着き30分間の自由行動で夕食を食べました。ホットドックみたいなものを食べ、もうパンにも慣れてきた・なんて思いました。
 その後、宿舎に着いたのが12時過ぎ。すぐ風呂に入って寝てしまいました。今日はとても楽しい1日となりました。





◆第10日目 7月28日(水)晴れ 23℃◆
時間 内   容
7:00
7:10
8:00

9:30
10:20

































15:00











16:20






































































































































18:00

20:00


22:00

















◇起床
◇走る
◇朝食

◇ホテル出発(電車)
◇マリエン広場で解散


 今日は、ドイツ滞在最終日。昨晩遅くなったにもかかわらず、今日も7時に起き走った。
昨日朝走ったコースを今朝は3周走った。日本に帰ってからできるだけ体がぼけないように、今のうちから動かしておくためだ。
 そしていつものようにドイツの朝食。選手たちはもう手際よく朝食を済ませていく。俺はいつもより余計にコーヒーを飲んだ。いつものことながら美味しい!! ドイツではソーセージにビール・・というが、もちろん両方とも俺にとってはなくてはならないものだが、コーヒーとパンも最高です。

 今日は、最後の買い物の日。みんな気合が入っている。空のショルダーバックを手にホテル前に集合。
みんな目が輝いているように見える。それにひきかえ俺は・・・日差しが眩しい。連日の寝不足だ。また西村氏と今朝方まで語り合ってしまった。情熱的で行動力のある彼の熱弁に少々圧倒されながら、俺もドイツに滞在して、さぁ日本に帰国する時、日本に帰って何ができるだろうか?・・と不安と期待が入り混じって、将来を熟慮していた頃を思い出した。

 さて、話を買い物に戻そう。ミュンヘン新市庁舎前で解散。今日は約4時間くらいある。
みんな思い思いにグループになって消えていった。俺とグループになってくれる選手は誰もいない・・・それも淋しい。俺はまず周辺の散策をした。ちょっと寝不足でボーっとしていることもあり・・・何も考えずテクテク歩いた。
写真左は、マリエン広場からミュンヘン中央駅に向かう通り“ノイハウザー通り”の終点にある“カールス門”だ。
写真中と右は、バイエルン王家の居城だった“レジデンツ”の前にある広場の周辺にあった建物。中高生たちが自転車で観光していた。ガイドさんの説明を一緒に聞こうとしたら、ドイツ語ではなかった・・・残念。


   


◇集合(マリエン広場)

 ずっしりお土産が詰まっって膨らんだショルダーバックの紐が肩に食い込む。その重みが両足のふくらはぎにズシーンと・・・まるで重りを付けてトレーニングしているようだ。集合時間の3時にまだ1時間弱あるのにもうくたくた・・・。3時が近くなると一人二人と集まってきた。みんな重いショルダーバックを肩に・・それでも足りずに両手に紙袋を下げている選手もいる。
お疲れ様・・。

 これから電車で、あの《FC Bayern Munchen》のクラブハウスに向かう。トップチームは今日、Rostok(ロストック)で、Leverkusenとゲームなのでいない。でもテレビで良く見るミュンヘンのクラブハウスを見られるのはちょっとワクワクする。
おととい1860ミュンヘンで閉店時間に間に合わずに買い物ができなかったので、今日はちょっと早めに移動です。




◇FCバイエルン・ミュンヘンのクラブハウスに到着

   


 地下鉄電車から降り、地下から地上に出ると町の郊外住宅地だった。住宅地を抜ける道をしばらく歩くとミュンヘンのマークをつけたワゴン車がどーんと道に駐車してあった。クラブハウスに近づいている。記念に車を写真に収め、足を進めると、赤色がポイントになった建物が見えてきた。クラブハウスだ。さすが大きくて綺麗だ。早速玄関の前でみんなで写真を撮った。

 そして中のファンショップに入った。店の女の人たちが、アジア系の子供たちがどっと入ってきたのでビックリしていた。その顔が面白かった。わらっちゃぁいけないね・・・店員の人たちは、選手たちの日本語と英語を交えた言葉とジェスチャーでの要求にも笑顔で親切に接してくれた。世界的にも1・2位を争う有名なクラブの人たちが我々を笑顔で出迎えてくれ非常に嬉しかった。

 買い物も終わって、外でグランドを眺めていると、ドイツ人数人が一台の車を追いかけていた。
誰だろう?とその車のなかを眺めてみると、横顔が、あの“ベッケンバウアー”に似ていた。まさか!と思って、そのドイツ人に尋ねてみると、“ルムメニゲ”だった。彼は今、ここFCの会長だ。選手としてもドイツ代表のFWとして多くの活躍を残している。その横顔でも見れたのは、ちょっと感激した。

             

   


 それにしてもグランドは広い!!人工芝1面、天然芝が1,2,3・・一体何面あるんだろう?この一面でいいから欲しい!!
FCには、スカウティング網によって、ドイツ中・・ヨーロッパ中から選手が集まってくる。16歳から寮に入り、サッカーと学校を両立させている。サッカーだけやっていればいい・・ということではない。勉強の遅れがあったり、成績が落ちるとクラブで先生を用意し勉強を教える。地域の学校ともしっかりコミュニケーションが取れていて選手たちの育成を手助けしている。

 ダイムダイスラーという選手がFCのトップチームにいる。ドイツ代表でもある選手だ。私がボルシアメンヘングラッドバッハでコーチをやっている時に、Aユース(17・18歳)にいた選手で、当時の俺にも良く話しかけてくれた。Aユースでプレイする時からU19の代表選手で、その後すぐ“ヘルタベルリン”と契約しプロ選手となり、1年後にFCに移った。今はドイツを、ミュンヘンを代表する選手となった。すごい!! また会って話がしたい。憶えてくれているだろうか?


         
             2003年ブンデスリーグ1部優勝チームです。前から2列目の左から5人目がダイムダイスラー選手です。

           
                  ファンショップに昇る階段には、選手の写真がいっぱいはってあった。オリバーカーンの写真もありました。


◇夕食 おとといと同じ中華屋さんで・・。

◇ホテルに戻る  さぁこれからみんなそれぞれの部屋で荷造りだー!!

◇荷造りチェック

        
     誰の部屋だ!? まだこの散らかりよう・・。           河野と佳也はもう完了して布団の中にいた。




 あっという間に、長い・・と思っていた滞在期間が終わってしまいました。もう後一晩寝るだけ。淋しい・・・俺は、毎年来るんだけど・・淋しい。そう思うと、やっぱりもう少しドイツに居たいと感じる。こんな居心地のいい国は、俺にとってはないよ。南米はどうか・・・と考えるけど、やはりドイツがいい。 
 来年はまた今回のようにできるだろうか? ヒルデンでは、またホームステイも受け入れてくれると言ってくれた。ありがたいことだ。ミュンヘンはまた来て見たい。今度は試合もやりたいよね。来年の準備もまた企画を考えてやっていかないとね。

 さて、もうみんなはもう荷造り終わったかなー!? 部屋を覗いてみようと・・・ちょっと各部屋を探索。 一発目の部屋(左上写真)、案の定まだこの有様だった。あーあ“明日の朝までには何とかしろよー・・”と残して次の部屋へ。荷造りできた選手は、しきりにスーツケースの重さを気にしていた。20Kg以上は輸送料金を別に取られるよ・・・と日本で出発前から脅かしていたから・・。どうかな!大丈夫かな!?・・(答えは明日でますよ)・・とみんなパッキングに工夫していました。 さて、今日は早く寝ようっと!




【7月28日(水) 記録:清水 諒太】
 長いドイツ遠征も終盤に差し掛かり、買い物ができる日も今日が最後となりました。日本に早く帰りたいと思う気持ちと、ドイツもまたいいなーと思う気持ちと・・複雑です。

 朝、7時起床だったけど、少し遅れてしまい、十分にストレッチができない状態で走ることになりました。2本走って、1本目2本目とだんだん疲れてきて、3本目の短距離ではバテてしまいました。
朝食はパンを食べ、いよいよミュンヘンの街に向かいました。昨日のちょっとした列車事件をちょっと気にしながら向かいました。ミュンヘンは2日前にも来たけど、とても人が多く市役所はありえないほど大きかったです。

 僕は、ユニフォームなどの自分のものは前に買ったので、お土産を買うことになりました。特にキーホルダーなど15個まとめ買いしたら、店員がびびっていました。
昼ご飯はマクドナルドですませ、時間があったのでソーセージを買おうと思ったけど、どのソーセージを買ったらよいかかなり迷いました。

 ひととおりの物を買い、まだ時間があったのでスポーツショップに行き、練習着の後に背番号と“S.RYOTA”を入れてもらいました。ミュンヘンでのショッピングはあっという間に終わり、次にバイエルンミュンヘンの練習場へ見学に行きました。
プロの選手は遠征中で一人もいなかったけど、芝生はきれいで、大きなグランドに、みんなで驚きました。敷地内にあるファンショップでは、バイエルンのマスコットを買い、夕食場所へ向かいました。

 夕食は2日前と同じ中華料理屋でした。今度は何が出てくるのかなー?と楽しみに待っていたら、2日前と同じ料理が出たけど今度はカレー味でした。腹ペコだったのでしっかり食べました。そして観光が終わり、ホテルに戻りお土産の整理などをして、スーツケースに入れたら問題が出ました。スーツケースが片手では持てないほど重くなってしまいました。減らすのに苦労しました。今日は本当に最後の観光だったけど、すごく充実していて良かったと思いました。

【7月28日(水) 記録:河野 亮太】
 今日の朝は、昨日に引き続き朝7時に起きて1時間ほど走った。ドイツの朝は寒く半ズボンだと体が冷えて体が硬く最後のダッシュがとても厳しかった・・・とみんな叫んでいた。それから朝食を食べ力をつけてドイツで最後の買い物にミュンヘンへ電車で向かいました。

 今日の買い物には、ほとんどの人が大きなショルダーバックをしょって行った。僕は今日、修平と一緒に行動し、自分のものを中心に買い物をしてまわった。二人で暇をして歩いていたら皆川さんと会い、少し皆川さんの買い物に付き合って、その後、皆川さんとイタリアン料理店で三人で食事をしました。料理を待っているとタカが通り、タカも一緒に合流して四人で食事をした。僕はミートスパゲティを久しぶりに食べた。とても美味しかった!

 その後、2時までまた街をぶらぶらして、2時過ぎに皆川さんと会って、ソーセージを買いにデパートの地下食品広場に行った。さすがにドイツソーセージは安く、たくさんの種類が売っていた。いろいろな見たこともないソーセージもあってビックリした!その後、集合場所に行きフリータイム終了。

 それから電車に乗ってバイエルンミュンヘンのクラブハウスに行き、みんなファンショップでグッズを買っていた。その後クラブハウスから夕ご飯の場所に歩いて移動しました。みんな荷物が多く大変でした。帰りの電車ではみんな疲れているのか、テンションが低く暗かった。明日は日本に帰る日だから今日は荷物整理が大変だー! まだ帰りたくないよー。



◆第11日目 7月29日(木)〜30日(金)晴れ 25℃◆
時間 内   容
7:00
7:50


11:50


























13:00






































15:30





























10:05




















11:00



















































14:30

◇起床  散歩
◇朝食


◇ホテル出発(貸切バス)


 
重いスーツケースの音がカタコトカタコト・・ゴロゴロゴロ・・と部屋の外に響いてきました。そろそろバスの来る時間。

 西村氏もホテルにやってきて、ホテルのお母さんお父さんとお別れをし、みんな元気良くバスの中へ。
しかし、重いスーツケースがずっしりで、運転手さんも汗だくなって収納していました。

さぁミュンヘン国際空港へ向け出発!

◇ミュンヘン国際空港に到着

 西村氏と待ち合わせをした場所に行き、そのままスーツケースを引きながら搭乗手続きの場所へ。
さぁー運命の瞬間。えっ何が運命だって!? 何って!スーツケースの重さが無事通るかどうか・・です。まぁ俺的には、大丈夫だと思っているけど・・・だって団体だし、去年までも多少は多めに見てくれていたし・・でもちょっと引っかかるのが、空港が違うから・・ちょっと不安。
 結構受付の係りの人によって違うんだよね。団体のところに順に並び、一人づつスーツケースをコンベアーの上に・・。最後の1個も無事通り、全員のスーツケースが見事機内に入り込みました。良かった良かった(笑)それにしても平均24Kgくらいでしたが、ちょっとオーバー気味だったけど、みんな気を使いながらパッキングした甲斐があったというものです。無事超過料金もなしに手続き終了。





 さて、いよいよ出国手続きに入ります。3日間お世話になった西村氏とみんなで一緒に写真を撮り、また山梨か長野かでの再会を誓い、お別れをしました。

 忙しい時期に3日間本当にお世話になり、ありがとうございました。
来シーズンの1860ミュンヘンでの活躍を期待しているのと同時に、また帰国後の長野での活躍も期待してますよ。


◇ミュンヘン国際空港離陸 (飛行機)


  

 出国手続きを完了し、搭乗口の前まで行き、ここでまだ時間があるので最後の買い物。免税店やら小物ショップやら・・いろんな店がある。選手たちは残っているユーロを全部使おうと小走りに散らかった。昼ご飯も空港で食べた。
 ここまで何とか無事故でこれました。もう少しです。お父さんお母さんのもとへ帰るまでは安心できません。飛行機の機内に座った瞬間、なんか疲れがどっと出てきました。選手たちは、思い思いにやっていますが、俺は機内の映画見ながら・・・・ZzzzZzzz





◇成田国際空港着陸

   
   やっと着いたーーー! 帰ってきましたーー! でも日本は、暑いっ!!暑いっ!!!


◇成田国際空港を出発 山梨の帰路へ(貸切バス)

            
            バスに乗り込んで成田出発直後 みんな元気だ!!でもちょっとお疲れ気味?




            
           中央道から下り、甲府バイパスを走っています。帰ってきました!まだまだ元気だ・・。
           
眼もパッチリ!!またこれからドイツに出かけますか、哲也君!


◇竜王町ドラゴンパーク 到着  解散


 ドラゴンパークが見えてきた。お父さんお母さんが待っていた。久しぶりに見る顔、選手たちもホッとした感じだ。
今日はお家でゆっくりしてください。お土産話もたくさんしてあげてよ。では。 
 さぁーみんな全国大会へGooooー!!




 今、飛行機は佐渡ヶ島上空。島全体の輪郭がくっきり眼下に見える。地図で見たひょうたんを横に長くしたような形・・。ふとっ、曽我さんもこの中で生活しているんだなーっと思った。北朝鮮から帰ってきたときにはこの島は見えたんだろうか? 30数年ぶり・・、10日ぶり・・・比較にならない。
 いよいよ日本本土新潟県に入った。天気が良く雲もあまりないので、新潟のどこかの町が良く見える。よく整理された田んぼは有名なコシヒカリでいっぱいのなのだろうか? 秋には黄金色に輝くとよく言われているが、今はまだ真っ青だ。でもとてもきれいだ。成田に向け高度が下がってきた。成田は雨が降っているとのアナウンスが流れた。良かった! 涼しいドイツから帰国し、40℃の気温はかなりきつい。雨だと少しは涼しいかな?

 さて、今回のドイツ遠征・・・。関東大会を戦って、決勝トーナメントの1回戦見事に勝利し、全国大会への切符を手にしました。
クラブとしては初の快挙に酔い、その勢いでドイツ遠征・・・。ちゃんとした準備もできずに遠征前日になり荷物整理がついたのが出発2時間前、もう夜も明けようとした頃でした。
 こうして慌しく出発し始まったドイツ遠征、10日前の状況が嘘のように、あっという間に、それも順調に過ぎて行った10日間。選手たちはそれぞれ得るものあっただろうか?その答えはいつ出るのか?・・・それぞれ10人十色で様々であろう。

 こっちから与える体験ではなく、自分自身で作り出す・・苦労して何かを得る貴重な体験をした10日間であっただろうか? 自分の考え方・行動力で良い物に作り上げることができるこの遠征、そう分かっていても、それができるかどうかが問題でありポイントであった。

 今振り返ってみると、選手たちは順応性があり、行動力もあり、めげずに前向きに考え、行動することができた10日間だったと思います。初日、ホームステイ先に振り分けられ、その家族の後をくっついて行くときのあの不安な顔・・・どうなるかな・・と思っていたけど、次の日にはもう楽しくやっていた選手たち。ミュンヘンに来てからも、彼らの行動力は衰えを知らず、いろんなところへいろいろなお土産を探しに出没していました。今こうして無事帰ってこられたことは、本当に選手たちに感謝です。




【7月29日〜30日(金) 記録:守屋 裕樹】
 ついにドイツ遠征最後の日が来てしまった。今日は午前中いつもよりゆっくりして、その後ミュンヘン空港へ向かった。
空港内で少し買い物をして飛行機内へ。飛行機内では、やっぱり暇だった。でも飛行機に乗れる機会なんてめったにないと思うから機内の中も楽しみたい。
 10時間ほどで日本に着いた。みんな日本に着いたとたん携帯を取り出しメールをチェックしていた。やっぱり日本は暑かった。この暑さでサッカーをするかと思うと、もう一度ドイツに帰りたい・・・。
そしてバスに乗り、ドラゴンパークへ親と12日間ぶりに再会し、夕食は日本食だった。やっぱり日本食の方が僕の舌には合っていた。

 12日間のドイツ遠征・・・本当にあっという間に終わってしまった。ホームステイなども経験でき、とても良かったと思う。この経験はこれからの自分の宝物になると思う。最後に下田さん、Saegusaさん、西村さん、そしてお母さんお父さんに感謝したいと思います。

【7月29日〜30日(金) 記録:藤原 享介】
 今日は日本に帰る日です。そんな実感がない僕は、いつもどおりの朝を迎えました。
朝食はいつものようにパンを食べ、それからみんなでトランプをしました。時間はあっという間に出発の時間となりました。
 西村さんが迎えに来てくれ、僕らはバスに乗り、ミュンヘン空港へ向かいました。ミュンヘン空港に着いて搭乗手続きを終えたら1時間くらい自由時間がありました。そこでお土産を買い、昼ご飯も食べました。

 そしていよいよ出発・・・。飛行機の窓から遠くなっていくドイツを見て、やっと帰国するんだなー・・と実感しました。たった11日間だったけど、たくさんのドイツ人と親しくなったしホームステイ先の家族ともたくさんの良い思い出ができました。帰りの飛行機では、ドイツに向かう時と比べてとても早く感じました。今日で貴重なドイツ遠征が終わります。日本ではドイツで学んだことや、良い経験を生かしていきたいと思います。中学生最後の夏、良い思い出になりました。



                                                   
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