編集後記



 さて、ドイツ遠征もあっという間に終わってしまい、準備段階が慌しかったのが嘘のように思われます。今回の遠征も期間中も事故もなく無事に帰ってくることができました。2回の説明会をおこなっている間も、クラブユースの関東大会が同時に進行されていて、なかなか準備に時間をかけることができませんでした。・・・が、選手たちはその関東大会でやってくれました。クラブ初の快挙、私が創設以来どうしても出場にこだわっていた全国大会・・に選手たちが成し遂げてくれたのです。

 今回のドイツ遠征は、その全国大会への調整という位置づけではなく、もう一度チームをリセットし、厳しい戦いに向け、精神的にも強くなれば・・という希望と、全国大会に向けよい準備ができればという事で望みました。もちろん選手たちのリフレッシュも含んで。様々なことを考えながら、臨んだ今回の遠征・・さて成果はどうだったのでしょう?


 昨年に引き続き今回も夏休みに入る直前に出発ということで、学校を何日か休まなければならない状況下の中、遠征を許可してくださった学校関係者の皆様方には、本当に感謝しております。また、学校通学と直前までのリーグ戦とで、なかなか選手たちの手で準備ができずにお母さんたちには、相当お手数をおかけしてしまったかもしれません。本当にありがとうございました。


 初めて乗る飛行機、初めての海外遠征・・ということで、選手たちは自然とテンションも高くなっていきながらも、ホームステイと言うプレッシャーに心配顔の選手も多く見られました。
 今回もホームステイは、前半の5日間でした。去年に続きまた引き受けてくださった家族もあり、毎年のことながらVfB03ヒルデンの人たちには感謝でいっぱいです。ホームステイ先の家族の方々にとっても、日本から来た言葉の分からない選手たちに対し不安があることは十二分に承知はしておりますが、ただただ好意に甘えてしまった5日間・・・選手たちが受けた様々なものは彼らにとってかけがいのない体験であることは間違いがなく、きっと選手たちはホームステイの家族のこと、体験は一生忘れないでいることでしょう。


 サッカーの方では、今回は変則で行ったゲームも含め6試合を戦った。ケルン市まで行っておこなった初戦、選手たちは完全にのまれていました。ドイツ人のプレッシャー、国際試合・・・雰囲気、どれもこれも山梨と違う、そんな中で何もできませんでした。
あれよあれよ・・というまに失点を重ね、声もなく元気もなく・・Helmutに今年は大丈夫か?と慰められる始末・・・その試合後、ロッカールームでまた吠えた!のを昨日のことのように想いおこします。日本にいる時と訳が違う・・何もかも・・でもその環境で僕らは戦わなければならないんだ・・そのことを選手たち自身が体で感じて理解していってくれないとプレッシャーに押しつぶされてしまいます。

 これを克服しなければ、来る高円宮杯県大会の決勝戦。独特な雰囲気の中で、完全にのまれて実力は発揮できないでしょう。どんな環境でも自分を失わずに行動ができることに、それを養っていくことに、このドイツ遠征の経験が生かされていくと思っています。

 6試合での結果は、2勝1分3敗と負け越してはしまいましたが、試合を重ねるごとにドイツ人にもフィジカル面で負けなくなり、初戦で意図も簡単にボールを奪われていたのが、大きい選手を相手に果敢にコンタクトにいき、逆にボールを奪って攻撃に転ずる場面が多々見られてきました。そういった意味では、成果の出た遠征ではなかったかと思います。



 今回の遠征で、初めてミュンヘンに行きました。サッカーのゲーム・練習はできなかったものの、ドイツでも1・2と言われる大きい都市。それも歴史のある都市ということで、選手たちにも大きい刺激になるのではないかと思い企画しました。中でも、スイスとの国境にある世界遺産『ノイシュバンシュタイン城』。そのお城の風格は、我々も圧倒するものでした。ミュンヘンでは主にショッピングでしたが、選手たちの機動力・パワーには、本当に圧倒されると同時に感心もしました。この機動力が、ピッチの上に出てくれれば良いサッカーができるのになーと感じました。


 さて、この『珍道中』を皆さんが手にする時は、既に高円宮杯県大会の結果は出ていること思います。このドイツ遠征の経験が生かされているかどうか・・・見ものですね。
 高円宮杯は過去に3度決勝へ進み、3度とも優勝候補に最有力とされていたにもかかわらず、昨年の一度しか勝つことができませんでした。サッカーのゲームをし慣れたあの河口湖サッカー場にも、こと高円宮杯の決勝戦には独特の雰囲気がでる・・・。その風に勝つために3年間いろんな所に遠征も出かけ、環境に打ち勝つ為に努力してきました。その集大成であるこのドイツ遠征・・・・。成果があって欲しいですね。


 最後になりましたが、遠征準備説明会の段階から資料の手配・空港チケットの手配等を行っていただきました、ムラキエージェンシーの熊谷様。遠征前からヒルデンとの間に入っていただき、日程調整をしていただいた美濃村様。現地で細かい所までお世話になり、選手たちのサポートをしていただいた下田様、三枝様。ミュンヘンでの西村様。そしてなにより選手たちの貴重な体験の環境を作っていただいたVfB03ヒルデンのJur様を始めとするスタッフ、そして家族の皆様。いろいろな方々の援助があり、今回のドイツ遠征も成功で終了することができたことを心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

 そしてなにより選手たち、家族の皆様のご理解があってこそ成り立つ遠征です。快く送り出してくださいました、お父さんお母さん。そして家族の皆様、本当にありがとうございました。今回の成果が家庭の中でも現れていますでしょうか? 


 《珍道中inドイツ2004》も、もう4回目になりましたが、私の企画構成力のなさとボギャブラー不足で、なかなか良い物になっていかず、支離滅裂で大変申し訳ありませんが、少しでも・・すこしでも遠征の内容、現地での様子が伝われば幸いです。また感想をお聞かせください。では、このへんで。

 また、5回目をお楽しみにー!!



                                                     皆川 新一
                                                 





                                                   
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